【ヘアカラー補色 保存版】赤味・黄色味のある髪の綺麗な薬剤調合・配合方法とは#横浜#鶴ヶ峰#上手い#得意#美容師#美容室#ヘアサロン
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横浜の相鉄線「鶴ヶ峰駅」の美容室、enx(エンクス)が運営する美容師養成YouTubeメディア「美容師道場」です。
今回のテーマは「ヘアカラーの作り方 補色編」になります!
(↑クリックで動画見れます)
こちらをご覧いただくことで
・ヘアカラーを狙ったお色味を出すことができる
・アンダーの土台に対してカラーの選定ができる
・補色を理論的に考えることができる
・カラーの再現性が高まる
ようになるので、最後までご覧ください!
■補色とは(アンダーのレベルと補色の関係)
補色とは色相環と呼ばれる色の配置において、正反対に位置する色のことになります。
ヘアカラーにおいて、補色を用いることで色を打ち消しあう役割があります。
↑の画像のものを「レベルスケール」といい、カラーの色味が全く入っていない髪の明るさの段階を表すもになります。
日本人の髪質が元々持つ色味として
4~6レベルは赤
8~10レベルはオレンジ
12~14レベルは黄
となっているので、
例えば12~14レベルの髪の明るさの土台に対して、
赤に仕上げたいので赤でカラーをすると
カラーの赤+土台の黄=オレンジ
に仕上がってしまいます。
そうならないように補色を入れることで対応をしていきます。
上記の例を挙げると、土台の黄色を打ち消したいので反対色である紫を少し混ぜると綺麗な赤を発色してくれます。
赤は緑、オレンジは青、黄は紫が反対色になります!
■補色を使ったカラー剤の選定例
●染める前(アンダー)の状態
今回は上の画像のような根元は新生毛4レベル、中間は9レベル、毛先12レベルの土台の髪の毛に対して、
8~10トーンのアッシュを狙って仕上げていきます。
●補色を使用するカラー剤の調合レシピ
今回は右側はA9×オキシ6%の1タッチとして、左側と比較していきます。
左側
根元 A10:MA6=3:1
中間 A10:A6=3:1
毛先 A8:N8:V6=3:1:10%
上の画像のカラーの説明については
こちらをご覧ください。
今回補色となるのは「MA(マットアッシュ)6」「A(アッシュ)6」「V(ヴァイオレット)6」になります。
根元は8トーンまで明るくしたいので、A10が希望色のアッシュと明度の役割。
赤寄りのオレンジを消すために緑=マットと青=アッシュが入っているMA6を補色とし、ここに含まれたアッシュは希望色をさらに強調する役割
を持っています。
中間は明るさを9トーンのまま変えずにアッシュを入れたいので、希望色のA10、
A6はオレンジを消す補色の青であるアッシュ使用し、このアッシュは強調色も兼ねてます
毛先は10トーンまで暗くしたいので、A8の希望色、N8で明度コントロール、V6は黄を消す補色の紫=ヴァイオレットを10%だけプラス
というように考えて調合し、塗布していきます。
■仕上がり
(←A9単品の右側 こだわっている左側→)
お人形から見て右側はA9単品なので根元と中間が若干オレンジがかっているアッシュで、毛先がかなり明るくなっているのに対し、
お人形から見て左側はが補色をなどの調合をこだわっているので、根元から毛先まで綺麗なアッシュが発色していることがわかります。
土台の髪の状態によっては今回の右側のように1色で全体を染めることもあります。
補色という考え方も使うときもあれば、逆に土台のお色味を利用してカラーすることもあります。
大事なことは希望のお色をだすために、土台の状態から考えて理論的に再現することになります!
ぜひ参考にしてみてください!