【グラッツbyパイモア プレックスメント酸熱トリートメント まとめ】髪質改善ストレート理論・方法・やり方・最適な髪質・頻度とは#横浜#鶴ヶ峰#上手い#得意#美容室#ヘアサロン
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横浜の相鉄線「鶴ヶ峰駅」の美容室、enx(エンクス)が運営する美容師養成YouTubeメディア「美容師道場」の阿武隈川です。
今回のテーマは「酸熱トリートメント徹底解説」になります。
(↑クリックで動画見れます)
こちらをご覧いただくことで
・酸熱トリートメントの理論を理解できる
・メリットとデメリットを把握することで提案力が上がる
・最適な髪質がわかるので、提案力が上がる
・なんとなくやっていた酸熱トリートメントの仕上がりが格段に上がる
ようになるので最後までご覧ください。
■酸熱トリートメントの理論とは(ストレートになる仕組みと成分)
酸熱トリートメントの理論は上記の画像の通り、最初トリートメント成分を髪の内部に入れて、アイロンで固定(架橋)させていくことになります。
グリオキシル酸によって浸透させた髪の内部のアミノ基(NH2)を、高温(200℃以上推奨)のアイロンで水分を抜く(H2Oを抜く)ことで、アミノ基がイミン結合(N-N)をします。
このように髪の内部を補強することで、髪の歪みを補正し、ストレートのサラサラした質感をつくることも可能にしています。
※弊社では「髪質改善ストレート」というメニューで提供しています
●グリオキシル酸
酸熱トリートメントとは酸と熱を使った新しいトリートメント技法になりますが、そこで用いる新成分がグリオキシル酸になります。
グリオキシル酸は強酸になるので、髪の内部まで栄養を届けてくれます。
●マレイン酸(ジカルボン酸)
メーカーによってグリオキシル酸と混ぜるものは違うと思いますが、弊社ではマレイン酸(ジカルボン酸)を使用しています。
・毛髪にハリコシを出す
・なめらかな質感
にすることが得意な酸性のトリートメント成分になります。
●高温でストレートアイロン(200℃以上)で脱水結合→髪の補強
酸熱トリートメントの重要ポイントであるストレートアイロンの技法になります。
クセを伸ばしたい縮毛矯正のアイロンとは違い、酸熱トリートメントのアイロンは脱水することによる「脱水結合」を目的としています。
■酸熱トリートメントのメリット・デメリットとは
従来のシステムトリートメントと比べて比較をしていくと
●メリット
・栄養補強が出来る
・酸でコーティングされているので、ツヤ感が出る
・持続性が高い(〜2ヶ月くらいが目安)
・疎水性(撥水毛)になるので擬似健康毛が作れる
・ブリーチ毛にもできる
のような圧倒的なハリコシとツヤ、持続性が高まります。
●デメリット
・独特の臭いがする
・酸により髪色が抜ける(褪色する)
・収斂することによるコーティングで、カラーが入りにくくなる
・高温のアイロンでのダメージはある(タンパク編成)
・髪が硬くなりすぎる
・施術時間が長い
・材料の原価が高い
のように、特に臭いとカラーとの相性の悪さが最大のデメリットになります。
酸熱トリートメントを提案する場合、必ずお客様にデメリットの確認をしてから施術をしてください。
■おすすめの髪質
酸熱トリートメントは髪の内部に栄養を入れて、アイロンで架橋することによる補強がメインの施術になるので、
・細毛で軟毛
・吸水毛
・ダメージ毛
・エイジング毛
・水素結合のくせ毛
の髪質に適しています。
上と逆の髪質の場合だと、髪がきしんでしまったり、トリートメント効果が感じられず逆効果になってしまうので気を付けてください。
■仕上がり例(ビフォーアフター)
●Before
こちらの方の髪質は細毛・軟毛・吸水毛で縮毛矯正をするほどでもない水素結合のクセ毛で、乾燥とエイジングによる広がりが気になります。
このような髪質の方にはハリコシを出して補強してくれる酸熱トリートメントは相性が抜群になります。
●After
カットもしてますが、ハンドドライのみの仕上がりになります。
髪の毛1本1本がしっかりと補強されることで歪みが補正され、ストレートのおさまりの良い質感に変わっています。
酸によるコーティングとアイロンのおかげでツヤが出ています。
トリートメントの持続効果も通常のシステムトリートメントよりもはるかに長く、サロンシャンプーなどでホームケアをすれば元踊りになるまで2ヶ月は持ってくれます。
※こちらのお客様は毎月ご来店いただけますが、3ヶ月で元通りになりました
■まとめ
酸熱トリートメントはまだ業界に出てきて新しい部類のトリートメントになっており、理論やメリット・デメリット、髪質に対しての提案などまだまだ認知が足りていない技術になります。
逆に言えば酸熱トリートメントを習得することで周りの美容師との差別化が出来るメニューでもあります。
お客様からのご要望というよりも、美容師側からの提案がおすすめなメニューです。
ぜひ参考にしてみてください!