①毛髪理論

●髪の構造(髪の毛1本をかっぱ巻きに例える)
・きゅうり=芯、メデュラ、毛髄質
→重要ではない、あまり役割わかってない、ない人もいる
・ご飯=栄養、コルテックス、毛皮質
→髪の主成分全体の90%(ケラチンタンパク質80%)、カラーや縮毛矯正やパーマが反応する場所
・のり=バリア、キューティクル、毛表皮、魚の鱗
→髪の表面、1番最初にダメージするところ、整うと光が反射してツヤになる、濡れると開いて乾くと閉じる、アルカリで開く、保護の役割

※CMC=キューティクル(魚の鱗の接着剤)、ご飯粒の接着剤

●ダメージの順番

①薬剤or物理ダメージによりキューティクルのCMC損傷により鱗が開く
②ご飯粒のCMC損傷により、ご飯粒が離れる
③ご飯粒が鱗の間からこぼれる
④ダメージ

※ダメージしたら元通りには戻らない
→トリートメントは擬似的に直す感じ

●髪のダメージ原因
・薬剤(メイン)
→カラー、縮毛矯正やパーマなど
・物理的
→乾かさないで寝たりなどの摩擦、濡れてる時の無理矢理コーミング、カラー中の無理矢理コーミング
・熱
ドライ、アイロン、コテ、縮毛矯正アイロン、デジタルパーマ
・環境
紫外線、海、プール、水道水、ストレス、食生活

●美髪ルール
①美容室の薬剤で傷ませない、美容室や美容師選び
②毎日必ず乾かして寝る
③シャンプーはサロン用
④アウトバストリートメント(サロン用)
⑤インバストリートメント(サロン用)
⑥器具(ドライヤー、コテ、アイロン、シャワーヘッドなど)
⑦生活習慣等(⑥と⑦は順不同)

※セルフカラーやセルフ縮毛矯正をしない

●髪質の見極め方
・太い、細い
・硬い、軟らかい
・多い、少ない
・直毛、くせ毛
・撥水毛、吸水毛
・赤味多い、少ない

●髪のサイクル
・1ヶ月に1〜1.2センチ伸びる
・生える時期、成長期、抜ける時期、お休み時期
・4〜6年サイクル
・1つの毛穴から2〜3本生えてる
・全体で10〜12万本生えてる
・1日約50本ぐらい抜ける
・春や秋などの季節の変わり目は抜け毛しやすい

●頭皮

・頭皮は4週間、28日周期で生まれかわる
・頭皮は柔らかいほうが健康
・汚れ落とせてなかったり、過度に汚れを落としすぎると皮脂が酸化されて臭いやかゆみやフケの原因になる
・頭皮チェックは信号と同じで赤→危険、黄→注意、青白い→健康

●メラニン
黄色のメラニン→全員少量持ってるメラニン
赤色のメラニン→全員少量持ってるが、日本人は多く持ってるメラニン
→日本人は赤黒くて、外人はブロンド

●カラーの仕組みと順番
・アルカリと過酸化水素の反応でメラニンが破壊されて明るくなる
・染料と過酸化水素の反応で発色

・ブリーチは明るくするのみ
・カラーの染料はアレルギー成分
・白髪の原因はメラニンが作られなくなる
→主に加齢や遺伝だけど、ストレスや生活習慣も

●結合
・水素結合
濡れると切断、乾くと結合
→ドライやブロー
・イオン結合
髪の等電点ph4.5〜5.5よりアルカリに傾くと切断、戻ると結合
・シスチン結合
還元剤で切断、酸化剤で結合
・ペプチド結合
普通は切断されない、過度のダメージで切断、直らない、断毛、切れ毛、枝毛、ビビリ毛

●パーマ
・アルカリ剤で軟化・膨潤させてキューティクルを開く、イオン結合の切断
・還元剤でシスチン結合の切断
・酸化剤でイオン結合とシスチン結合の結合

②美髪ルール

【髪の基本ルール】
髪は肌と違い、生きていない細胞=死滅細胞
肌は血が出てもかさぶたが出来て再生していくけど、髪は再生できない。
一度ダメージを受けると、元通りにはならない。
つまり美髪にするには「髪を傷ませないケア」が最重要で、
その前提があるからこそトリートメントなどの「髪を良くするケア」の効果が出る。

【美髪ケアの考え方】
髪が最もダメージする瞬間は薬剤の使用時=美容室なので、薬剤や毛髪知識が豊富な美容師や美容室選びが最も重要。
※セルフカラーやセルフ縮毛矯正は絶対にNG
(誰でも簡単に出来るように強い設定になっているので)

ただし、美容室の頻度が2ヶ月に1回=年間6回だとしたら、約360日が自宅でのケアになる。
美髪にしていくにはお客様自身の努力も必要になる。
美容室時だけ高額なトリートメントをしても最大1か月しか効果が無く、美髪にはなっていかない。

【美髪ケア手順】 ※手順通りにお客様を教育していく
①毎日必ず乾かして寝る

濡れている状態での髪の摩擦は大ダメージ。
どんなに良いケアをしても濡れている状態で寝てしまう人は絶対に髪はキレイにならない。
面倒くさくても、必ずここからお客様を教育していく。

②シャンプーは必ずサロン用

市販のシャンプーは洗浄力が強め。毎日使用するシャンプーだからこそ、洗浄力が強いと少しずつ360日分のダメージが蓄積していく。
①と②をするだけでサロン外での髪のダメージの8割はなくなるので、この2つのケアだけは絶対に必要。
※トリートメントよりもシャンプー選びのほうが重要。美髪アイテムはサロンシャンプーから。

③アウトバストリートメントの使用(洗い流さないトリートメント)
※出来ればサロン用

アウトバストリートメントは基本的に栄養補給の役割はないが、
乾かす前につけることで髪を熱から保護したり、
乾いた後につけることで保湿→翌朝のまとまり、
朝お出かけ前につけることでツヤ出し、まとまり、紫外線などから保護
の役割がある。
※サロン用のアウトバスは栄養補給できるものもある

④インバストリートメントの使用(洗い流すトリートメント)
※出来ればサロン用

市販のトリートメントはシリコンのみなので栄養が入らずに指通りだけ良くなるが、
サロン用のインバストリートメントは栄養補給も可能。
①〜③のケアは髪を傷ませないケアが出来ていると、インバストリートメントの栄養補給の効果が出る。

⑤機器(ドライヤー、アイロンなど)

最近ではドライヤーやコテなど良質な物が増えていて、プロ用なので使いやすさ、髪へのダメージも全く違う。
高価だとしても毎日使うことが多いので、髪のケアやスタイリング面から考えるとオススメ。

⑥生活習慣等

身体同様、生活習慣は髪にも影響。
食事から栄養をとり、分解されて、血流にのって栄養が毛根の細胞に届く。
適切な食生活、ストレスや生活習慣などの血流などを考慮した生活送る。

③ヘアカラーのルール

●トーン別の印象
・4〜5トーン→黒髪
・6トーン→暗い茶色
・7~8トーン→自然な茶色、ほんのり明るく、派手じゃない、赤くなりやすい、会社の基準の数値になりやすい
・9~10トーン→明るめの茶色、室内でも明るく見えやすい、オレンジになりやすい、プリンにもなりやすい
・11~12トーン→かなり明るめの茶色、オレンジと黄になりやすい、ダメージも目立つようになる
・13~14トーン→ブリーチを使わない限界の明るさ、橙黄になりやすい
・15〜16トーン→ブリーチ必須、ダメージが大きい、色が抜けると汚い黃色になる
・17トーン以上→ブリーチ2回目安、ダメージがかなり大きい、色が抜けても薄黃で汚くない

●普通(7~8トーン)
社会的にOKの基準ぐらい、可もなく不可もない明るさ、普通、無難

●明るい(9トーン以上)メリット、デメリット
軽い、やわからい、透け感、赤味なくなる、発色キレイ、ダメージ大きい、色持ち悪い

●暗い(6トーン以下)メリット、デメリット
ツヤ出る、ダメージ少ない、黄色味なくなる、発色悪い、重い

●暖色メリット、デメリット
ツヤ出る、血色良く見える、肌馴染みが良い、重く見える

●寒色メリット
やわらかい、透け感、外国人風、ドライ、

●ナチュラル系(ブラウン、ベージュ)メリット
色持ち良い、髪の明るさをコントロール出来る

●ブリーチのメリット
明るくなる、透明感や透け感が出る、軽く見える、デザインカラーができるようになる、高彩度のカラーが出来る、高明度のカラーが出来る、1度ブリーチするとずっと残る、単価が高い、店販が動きやすくなる

●ブリーチのデメリット
色持ち悪くなる、黄色くなる、ダメージが大きくなる、縮毛矯正やパーマが完璧に出来なくなる、1度すると黒染め以外直せなくなる、失敗したら完璧に直せない、お客様から見たら料金が高い、時間がかかる、切れ毛や枝毛や断毛のリスクが高まる

【超簡単なカラー色味ルール表】

●アッシュ、グレージュ
お客様から見たらアッシュもグレージュも一緒、外人風、透け感、軽い、やわらかい、くすみ、こなれ、赤キライ、黄キライ

●マット=オリーブ
アッシュ、グレージュ等に飽きた人におすすめ、赤キライ、外人風、透け感、軽い、やわらかい、くすみ、こなれ

●ナチュラル、ブラウン、ベージュ
自然、ナチュラル、シンプル、色持ち、やわらかい質感(ベージュ)

●ピンク
かわいい、やわらかい、血色、春、黄キライ

●バイオレット、パープル
ツヤ、上品、大人っぽい、冬、黄キライ

●レッド、オレンジ
アクティブ、元気、明るい、派手、夏

④ヘアカラー理論

 

【カラーの仕組み】
カラーの1剤とカラーの2剤が反応すると、1剤のアルカリと2剤の過酸化水素が反応して酸素が発生し、メラニンを削ることで脱色し、髪が明るくなる。
その後、1剤の染料(アレルギー成分でもあるジアミン)と2剤の過酸化水素が反応して酸化重合することで髪の内部で染色する。

【アンダー】
アンダー=アンダーレベル×アンダーティント
・アンダーレベル
→髪の明るさ(20Lvまで)
・アンダーティント
→残留している色相・明度・彩度

【髪質】
・太い方が明るくなりづらい
・硬い方が明るくなりづらい
・赤味少ないと明るくなりやすい
・吸水毛は色を吸いやすい
・熱ダメージでタンパク変性を起こしてる髪は寒色を吸いやすい

【地肌からの距離(体温)】
・地肌から1センチ以内→明るくなりやすい
・地肌から2〜3センチ→普通
・地肌から4センチ以降→明るくなりづらい

【ドライorウエット】
・ドライの方が髪は明るくなりやすく、発色しやすい。ムラになりやすく、コーミングでダメージしやすい。薬剤使用量も多い。
・ウエットは髪の水分でカラーが薄まるので明るくなりづらく、発色も落ちる。ムラになりづらく、コーミングでのダメージも少なく、使用薬剤も少ない

【カラー剤】
●希望色(カラーのティント→色相・明度・彩度)
・カラーの彩度とは色相(A/BLUE等)or彩度(無彩色/MT等)
・カラーの明度とは色相の濃淡(A6/A10等)
・クリアはティントの調整(薄める)

●髪の明度
・アルカリ(ブリーチ・ライトナー含)→明るくする、メラニンを削る、透け感を出す
・N(寒)、Br(暖)→アンダーの髪の明るさの調整、擬似メラニン、透け感や透過率を下げる

※アルカリ例
LT/EX→ブリーチ力14.5、仕上がり14Lv
13→ブリーチ力13.5、仕上がり13Lv
11→ブリーチ力11.5、仕上がり11Lv
9→ブリーチ力10.5、仕上がり9Lv
7→ブリーチ力8.5、仕上がり7Lv
5→ブリーチ力6、仕上がり5Lv
3→ブリーチ力6、仕上がり3Lv

※Nのレベルダウン例
N9→1〜2LVダウン
10Lv→9Lv,12Lv→10Lv,14Lv→12Lv,16Lv→14Lv

N7→3〜4LVダウン
10Lv→7Lv,12Lv→8Lv,14Lv→10Lv,16Lv→12Lv

N5→5〜6LVダウン
10Lv→5Lv,12Lv→6Lv→14Lv→8Lv,16Lv→10Lv

N3→7〜8LVダウン
10Lv→3Lv,12Lv→4Lv→14Lv→6Lv,16Lv→8Lv

●強調色
・彩度の調整(濃くする)

●補色
アンダーと打ち消し合うことで無彩色になる

4Lvアンダー 紫
6〜8Lvアンダー 赤→緑(補色)
10〜12Lvアンダー 赤よりの橙→緑、青
12〜13 Lvアンダー 橙→青
14〜15Lvアンダー 黄よりの橙→青
16〜17Lvアンダー 黄→紫
17.5〜18.5Lvアンダー 薄黄→薄紫、薄ピンク
19Lv〜薄薄黄→補色なし

●2剤
6%→メラニンしっかり削る、脱色&発色スピード速い、ダメージ大、発色〇
4.5%→メラニンまぁまぁ削る、脱色&発色スピード普通、ダメージ中、発色◎
3%→メラニンちょっと削る、脱色&発色スピード遅い、ダメージ小、発色☆
1.5%→メラニン削らない、脱色&発色スピード超遅い、ダメージ極小、発色△

【白髪染めとは】
・白髪染めは白髪率が重要
・白髪染めは白髪率30%を基準につくられている。
NB6Gを白髪率30%に使用すると仕上がりは6トーンになるが、
30%未満の髪だと6トーン未満、
30%以上だと6トーン以上の仕上がりになる
・グレイカラーもファッションカラーも成分は同じ
・ファッションカラーよりもアルカリが多く傷みやすい
・ファッションカラーのA8がアッシュのみの染料に対し、グレイカラーのA6にはアッシュとブラウンの染料を含む
→暗くなる、赤味でやすくなる、明るくしづらくなる、透け感でない、発色悪い、色持ち良くなる
・白髪染めしてある髪は1番明るいファッションカラーを使っても1トーンぐらいしか明るくならないし、赤味が出やすい
・セルフカラーは大ダメージかつ明るく出来ない

【白髪率カラー理論】
・白髪率10%≒6~7Lv相当
→黒髪90%を明るくすることが必要、グレイカラーを使わずにファッションカラー使うことが多い

・白髪率30%≒10~11Lv相当
→黒髪70%を明るくすることが重要、明るめの白髪染めや明るいファッションカラーに暗いグレイカラーをmixさせたりすることが多い

白髪率50%≒14~15Lv相当
→黒髪50%なので、アンダーがグレーに見える状態。グレイカラーでも良いし、ハイライトや白髪ぼかしなどで楽しめる状態

・白髪率70%≒16~17Lv相当
→ほぼ白髪なので、活かす方法へ。ブリーチ毛へのダブルカラーの考え方で応用

・白髪率90%≒18~19Lv相当
→ほぼ白髪なので、活かす方法へ。ブリーチ毛へのダブルカラーの考え方で応用

⑤ヘアカラーの選定方法

1st step ① 仕上がりを見極める
2nd step② アンダーを見極める
3rd step ③・髪の明度を合わせる
・図でBefore→Afterを書く
4th step④⑤⑥⑦⑧ 薬剤選定する

①仕上がりのイメージ
・仕上がりの土台の髪の明るさ
・仕上がりのオンカラー(色相・明度・彩度)

②アンダーの見極め
・アンダーの髪の明るさ
・アンダーティント(残留色素の色相・明度・彩度)
・毛髪診断(太さ・硬さ・赤味)
・黒染めorブリーチ履歴

③仕上がり-現状=薬剤選定のイメージ
・髪の明るさ調整(アルカリ・N)
・必要なティント(色相・明度・彩度)
・塗り分けを考える
をイメージする

④希望色(色相・明度・彩度・強調色・クリア)
・なるべく1色のみで

・1剤とクリア&ライトナーの割合表
クリア:1剤 1:1 → 2トーンUP(染料のみ、アルカリは別)
クリア:1剤 2:1 → 4トーンUP
クリア:1剤 3:1 → 6トーンUP
※クリアはアルカリ0、ライトナーのアルカリ数値は薬剤による

⑤髪の明度
・明るくする場合はアルカリ
・髪の明度を暗くする場合はN(寒色)orBr(暖色)
・柔らかくしたい場合はベージュ
・透け感を保って彩度を下げたい場合はMT

⑥比率を考える
1:1=100%
2:1=50%
3:1≒30%
4:1=25%
のみ使用可

※④、⑤、⑥は同時に行う

⑦(補色)
5:1=20%
10:1=10%
20:1=5%
のみ使用可

⑧オキシ濃度
6%、4.5%、3%、1.5%

⑥縮毛矯正・パーマ理論

●理論
・縮毛矯正の1剤の主成分はアルカリ剤と還元剤。2剤の主成分は過酸化水素か臭素酸

・1剤のアルカリで髪が軟化・膨潤・イオン結合の切断、キューティクルが開く、pHの調整
※縮毛矯正・パーマにおいて最もダメージになる

→1剤の還元剤がS-S結合を切断

→2剤で酸化することでイオン結合とS-S結合の再結合(S-Sは全て再結合するわけではない)
※酸化不足はダメージになる

・還元剤は大きくわけて
チオグリコール酸、システイン、システアミン、チオグリセリン、チオグリコール酸システアミン、GMT、スピエラがある
※還元剤ごとに得意な髪質やpHがある

・アルカリ剤は大きくわけてアンモニアとモノエタノールアミンがある

・還元剤の強さを還元値、アルカリ剤の強さをアルカリ値と呼ぶ。
SSPの還元値の基準は7、Pは5ぐらい
ホット系のアルカリ値は0〜4、
コールド系のアルカリ値はホット系+2ぐらいを目安

・pHは6以下か酸性、7が中性、8以上がアルカリ性。髪の等電点はpH4.5〜5.5の弱酸性なので、髪にとってはpH6以上からアルカリとなり負担が
かかる

・熱(ストレートアイロンorデジタルパーマ)によるタンパク変性で髪の形を形状記憶

・髪は生えている箇所により太さや硬さなど毛髪が違う

・髪は根元と毛先でダメージレベルが違う

⑦縮毛矯正・パーマの1液選定方法

①来店前
なるべく素髪の状態で来店してもらえるようにする
・結んでこない
・アイロン入れてこない

②毛髪診断
・ドライ
生えている箇所と根元〜毛先でダメージレベルの見極め→アルカリ値決める
ドライ時でのクセの見極め→還元値決める

・ウエット
ウエットでのクセの見極め→(還元剤と)還元値決める

③塗り分けと放置タイム
毛髪診断に合わせて薬剤の個数、もしくは時間差塗布で塗り分けるカップ数を決める。
髪の長さや量や塗り分けの繊細さと自分の塗布スピードを考慮して放置タイムを決める。

④ダメージとアルカリ値
アルカリ値=太さ+明るさ

細毛=0、普通=1、太毛=2
+
4〜7 Lv=2、8〜10Lv=1、11〜=0

が目安
(MAX4まで)
※既縮毛矯正毛は成功しているならアルカリ0

⑤pH調整

アルカリ0以下の場合はpHで調整

目安
pH7→強いエイジング毛、かなり強いブリーチ毛
pH6→普通エイジング毛、強いブリーチ毛
pH5→弱いエイジング毛、普通ブリーチ毛
pH4→弱いブリーチ毛

※エイジング毛→細毛、軟毛、吸水毛

⑥表から選ぶ
選んだアルカリ値やpHと表を照らし合わせて薬剤の配合する

⑦クセと還元値
普通以下クセで還元値7
→足りない分をGMT or SPIで足す
(MAX12まで)

⑧繊細にスピーディーに塗布

⑧ブリーチ理論&選定方法

●ブリーチ回数・明度・アンダーカラー・補色
・ブリーチ1回
15Lv→薄橙黃→薄緑or薄青
16Lv→薄橙黃→薄緑or薄青、紫

・ブリーチ2回
17Lv→黃→紫orピンク
17.5Lv→黃→紫orピンク
18Lv→薄黃→薄紫orピンク

・ブリーチ3回
18.5Lv→薄黃→薄紫or薄ピンク
19Lv→薄薄黃→なしor薄ピンク

※髪質によって変わるので、目安

※補色の使い分け
15〜16Lv→緑(赤味を抑えてやわらかく)
青(赤や橙をしっかりと消したい時)

16Lv〜 →紫(黄味を抑えて無彩色〜寒色にしたい時)
→ピンク(黄味を抑えてやわらかい暖色〜無彩色にしたい時)

●ブリーチ1剤
・ケアブリーチ→リフト力は普通で、ダメージをかなり軽減、1番ベーシックなブリーチ
・ハイブリーチ→リフト力が強いブリーチ、ダメージも大きい、1回で16.5Lv以上いける
・クレイブリーチ→リフト力は弱いが、粘度が硬いのでリタッチなど繊細な施術向き
※クリアでもパワーの調整が可能

●ブリーチ2剤
・6%→早くリフト、ダメージ大
・4.5%→ほど良い早さでリフト、ダメージ中
・3%→ゆっくりリフト、ダメージ小、毛先向き
・1.5%→ほぼリフトしない、ダメージ極小、残留ティントをとるのに向いてる

●ブリーチとオキシの配合比率
・等倍→1番明るくなる、粘度硬い、伸びない、塗りづらい
・1.5倍→かなり明るくなる、粘度やや硬い、伸びづらい、リタッチやホイルワークなどの繊細な技術向き
・2倍→明るくなる、粘度普通、伸び良い、塗りやすい、1番ベーシックな比率
・3倍→明るくなりづらい、粘度柔らかい、塗りやすい、毛先などに向いてる

●ブリーチ塗布技術
・ホイルブリーチ→最も明るくなる、保温、保湿
・ペーパーブリーチ→かなり明るくなる保湿、密着、浸透
・追いブリーチ→1度目のブリーチ後、パワーの落ちたブリーチ剤を指でしごいて取り除き、新しいブリーチを上から被せる

●塗布量
・保温、保湿が重要なので、塗布量が多くブリーチで髪を覆うのが最もリフトする
・塗布量が薄いとムラになりやすいので、明度のコントロールは塗布量ではなく2剤でコントロールする

●ブリーチ放置
・自然→保温されず、乾燥して明るくなりづらい
・ラップ→保温、保湿で明るくなる
・ホイル→ラップよりも保温されるため、1番明るくなる
・加温→明るくなりやすい、ダメージ大

●オンカラーの色素量
15〜16Lv→8トーン
17〜18Lv→10トーン
18.5〜19→12トーン
※目安
※どんなに補色を合わせても、アンダーの明るさを越えた仕上がりになることはない

●ブリーチの作り方
①仕上がりの明るさを設定
②アンダー(明るさとティント)を見る
③仕上がり-アンダーで必要なパワーと塗り分けを考える
④塗布タイムと放置時間をシャンプーしたい時間から逆算する
⑤1剤(各ブリーチ、クリア)とオキシ濃度と比率を考える(デザイン→塗布技術)