【ヘアカラー剤 クリアとライトナーの使い方】ダメージとアルカリコントロールの配合・調合・混ぜる作り方#横浜#鶴ヶ峰#上手い#得意#美容師#美容室#ヘアサロン
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横浜の相鉄線「鶴ヶ峰駅」の美容室、enx(エンクス)が運営する美容師養成YouTubeメディア「美容師道場」です。
今回のテーマは「クリアとライトナーの使い方」になります!
(↑クリックで動画見れます)
こちらをご覧になることで
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なるので、最後までご覧ください。
■クリアとライトナーの特徴・それぞれの違い
クリアとライトナーの最大の特徴は「無色」ということになります。
つまりカラー剤における染料であるパラフェニレンジアミンジアミンがないのでアレルギー成分が入っていない、ということになります。
※メーカーによって違うかもしれないので、アレルギーの方に使用する場合はメーカーに問い合わせてください
両方とも無色なので、共に配合するカラー剤を薄める効果があります
またそれぞれの違いとして、クリアはアルカリが入っていないので髪に優しく、ライトナーはアルカリが入っているのでオキシと反応して脱色します。
■クリアとライトナーを使ったカラーの調合方法
今回は根元が4レベル、中間から毛先が10レベルの土台に対して染めていきます。
今回は右側と左側でカラーを検証していきます。
右側はA10単品で、根元はオキシ6%、毛先はオキシ3%で塗布して、下記の左側との塗り比べをしていきます。
まだこちらを読んだことがない方は、こちらを読んでからの方が内容がわかりやすくなっています。
●【左側 根元】ライトナーを使った考え方
左側はライトナー(LT):アッシュ6(A6)=3:1 ×オキシ6% で配合します。
上の画像をご覧の通り、
アルカリ量 A10よりもLTの方が多い
色素量 A10よりもA6の方が多い
ことがわかります。
カラー剤を塗布した時に髪に起こる反応は上の画像のグラフをご覧の通り、
塗り始めた最初の反応でアルカリとカスイが反応して明るり、
次に染料とオキシが反応して、染色していきます。
つまり、A10単品の右側よりも、アルカリ量と色素量が多いライトナー(LT):アッシュ6(A6)=3:1の方が発色が良く、ダメージが大きくなります。
ちなみにライトナーの割合によって仕上がりのトーンイメージが変わるので、上の画像の配合を覚えておくとおすすめです。
※メーカーによってライトナーのリフト力は変わります
●【左側 毛先】クリアを使った考え方
左側の毛先はA6:クリア=1:1 ×オキシ3%で配合します。
A6はA10に比べてアルカリ量がそもそも少なく、更にクリアはコンディショニング効果の高いノンアルカリ処方が多いので、更にA6のアルカリ量を減らしてくれます。
またA6が持っている多い色素量もクリアで薄めていくことでA10と同じぐらいのアッシュの色素量に調整しています。
クリアを使うとダメージをかなり軽減できるのですが、アルカリが少ない分発色が悪く、アンダーと混ざって濁っていきます。
クリアの割合も上記の画像を参考にしてみてください。
■仕上がり
(←右側 A10単品 ライトナーとクリア 左側→)
根元はライトナーを使ってアルカリが多く入っている左側の方が発色がキレイで
毛先はクリアを使っていない右側の方が発色はキレイですが、左側はダメージが少なくてツヤツヤ
なことがわかるかと思います。
■まとめ
発色重視ならLTなどの「アルカリ」が入っているカラー剤を使って配合し、ダメージを最小限にするなら「クリア」を使って配合することがおすすめです。
お客様の要望や悩み、美容師の出したいカラーのイメージに合わせてライトナーとクリアの使い分けも選択肢の一つとして参考にしてみてください!