【セニングシザーズ 使い方】失敗しない毛量調整の基本的な入れ方・すき方をミディアム~ロングで説明!美容師ヘアカット動画#横浜#鶴ヶ峰#上手い#得意#美容室#ヘアサロン
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横浜の相鉄線「鶴ヶ峰駅」の美容室、enx(エンクス)が運営する美容師養成YouTubeメディア「美容師道場」です。
今回のテーマは「梳き方の超基本・セニングの使い方」になります。
(↑クリックで動画をご覧いただけます↑)
基本的に美容師道場では、ベースカットでフォルムをつくるので、セニングシザーでは主に毛量調整がメインと考えています。
こちらをご覧いただくことで
・毛量調整の基本的な考え方
・セニングと髪質の関係性
・セニングと髪型との関係性
・梳いて良い場所、ダメな場所
・お客様1人1人に合わせられるセニング技術
がわかるようになるので、最後までご覧ください。
※今回の毛量調整が全てのヘアスタイルに合う訳ではございません。髪質やスタイルによって変わってきますので、セニングの基本的な考え方をお伝えしていきます
■基本的なセニングの入れ方
セニングの入れ方のNGな例として
このようにパネルに対してセニングシザーを横に入れてしまう事です。
髪は縦に落ちるので、毛量や質感をコントロールするときには基本的にセニングの入れ方は縦に入れましょう。
なので、髪の引き出し方も
ベースのカットラインに合わせて引き出し、ハサミの侵入角度もカットラインに合わせて梳きましょう。
(美容師道場ではフォルムはベースカットで基本的につくっているので、セニングシザーの角度をインナーレイヤーやインナーグラデーションのようには梳くことは基本的にはありません)
セニングでは毛先に向かうに連れて徐々に毛量が減るように毛量を取りましょう。
今回は20%のセニングシザーを使用しているので100%の毛量に対して
根元100%の毛量
中間80%の毛量
毛先60%の毛量
になるように入れていきます。
■各セクションごとの基本的なセニングの入れ方
●アンダーセクションの梳き方
アンダーセクションに限らず、全てのセクションで梳いてはいけない箇所がアウトラインの一線です。
結んだりした時に表面になる髪なのでアウトラインを梳いてしまうとパヤパヤとした髪が出てしまい、収まりやツヤがなくなってしまいます。
なので、生え際を外した内側部分をセニングしましょう。
今回のアンダーセクションは髪の毛の中間部分からセニングを入れていきます。
なぜ中間部分かというと、今回のスタイルとしてアンダーセクションは中間部分から動かして内巻きにしたいからになります。
入れる位置などはスタイルや髪質、元の梳き加減によって変わってきます。
●ミドルセクションの梳き方
ミドルセクションは縦の幅が広いためバックポイントで2つに分けます。
ミドルセクションのバックポイントから下部分のセクションの梳き方も、アンダーと同様にカットラインに合わせてセニングを入れていきます。
入れ始める場所はアンダーよりも低めの根元から2/3程度の箇所から入れます。
これも土台の毛量に対して、つくりたいスタイルを計算して決めています。
次にミドルセクションのバックポイント上のセクションを引き出してみると
このセクションは上の画像の通り毛先が元々軽く、中間に毛量が溜まっています。中間が100%だとして毛先は60%になります。(80%のつながりがありません)
このままだと中間に厚みがあり、毛先だけがいきなり軽い質感になってしまいます。
しかし中間にセニングを入れていくという事は毛先にも必ず梳きが入ります。
ちなみに今回の場合ですと
元々の土台が100%→60%の毛量だったものが
100%→80%→50%〜40%程度の量感になります。
スタイルによっては毛先が軽くなりすぎてしまうのでNGですが、今回のレングスとスタイルの場合なら
今回はオーバーセクションが長いスタイルであり、表面の髪で内側隠れるのでセニングを入れても大丈夫です。
もし、トップセクションの長さが短くレイヤーが入っていたら入れ方を変えていく必要はあります。
ですので、臨機応変にセニングを使っていきましょう。
●オーバーセクションの考え方
オーバーは表面に落ちる髪になるので表面のツヤが非常に大事になります。
なので基本的にはセニングは使用しません。
入れるとしても画像のように毛先にチョップを入れて、質感を整えていく程度にしましょう。
●みつ襟は梳いて良いの?
みつ襟は表面と同様でセニングは使いません。
なのでチョップカットとイングラ等のみつ襟の角を削る程度に収めましょう。
■お客様に合わせるセニングとは
最後にお客様に合わせるという事ですが、冒頭にも説明した通り今回の梳き方が全てのお客様に合うものではございません。
このようにお客様1人1人に向き合うと
髪質
→太さ、毛量、水分量、クセ、ダメージなど
髪型
→未来の髪型、来店周期、スタイリング、要望など
などの様々な要因があり、これらをお客様の悩みや要望を汲み取って、説明して寄り添いながら提案をしていきます。
元々梳かれ過ぎてしまっていた場合などは、説明した上で梳かないのも正解ですし、
お客様がそれでも梳いてほしいと要望されるのであれば、梳いてあげるのも正解です。
その中でも
美容師側がお客様の髪の適切な量感などを見極めることが大事です。
セニングシザーを使う事を嫌うお客様もいるかと思います。しかし、セニングシザーはセニングシザーのメリットがあり、嫌われている理由は過去の美容師さんの説明不足でしかありません。
セニングと髪質や髪型との連動という面での理解を深めて、お客様に合うものをしっかりと提案できるようにしていきましょう。