【30~40代大人女子ボブ 切り方】ワンレン×グラデーション×レイヤーでフォルム調整、美容師ヘアカット動画#横浜#鶴ヶ峰#上手い#得意#美容室#ヘアサロン
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横浜の相鉄線「鶴ヶ峰駅」の美容室、enx(エンクス)が運営する美容師養成YouTubeメディア「美容師道場」です。
今回のテーマは「セニングを使わずにひし形シルエットの大人女性ボブを切る方法」になります。
(↑クリックで動画が見れます)
こちらをご覧いただくことで
・ボブのフォルムコントロール
・ひし形ボブ
・大人女性向けのボブ
など、ボブのフォルムを自由自在にコントロール出来るようになったり、セニングを無駄に使わなくて済むようになるので、ぜひご覧ください。
■ボブのフォルムコントロールのコツ
以前のブログにて
ワンレンベースのボブにレイヤーを入れる方法をご紹介しました。
こちらをまだ見ていない方は、まずはこちらをご覧ください。
今回は上記の方法にプラスして、グラデーションで更にフォルムコントロールしていきます。
※グラデーションとは下の髪の毛よりも上の髪の毛の方が長くなることで、髪が落ちた時に重なりが密になり、髪型に丸みを作るカット技法になります
●セクション(ブロッキング)の分け方
ひし形の大人女性ボブをカットする場合、セクション(頭を一定の幅で分けとること)は黒い点線を目安に3セクションに分けます。
・下はアンダーセクション
・真ん中はミドルセクション
・上はオーバーセクション
全て頭の丸みが強くなるポイントを起点にしていて、ガイドを作る毛束は黒い点線から赤い線の間の部分を分けとってカットしていきます。
●展開図
今回は上記の展開図通り(少し下がっていますが)
・アンダーセクションにワンレングス
・ミドルセクションにグラデーション
・オーバーセクションにレイヤー(正確にはハイグラデーション)
をイメージします。
特に重要なのは今回のポイントでもあるミドルセクションにグラデーションを入れることで、丸い髪の重なり=丸いフォルムをつくるようにカットしていきます。
■カット手順
①まずはワンレンベースでボブにカット
ワンレンベースのボブのカットのコツはこちらをご覧ください。
②ハチ下にガイドをつくる
まずはハチ下の髪の毛で丸みがどこに欲しいのかを考えていきます。
シルエットを形成するのはミドルセクションになるので、ハチ下にガイドラインを作ると丸みのイメージがわきやすくなります。
ここで注意したいことが、丸みの位置は自分が欲しいところにつけて良いのですが、ガイドラインは自分が思っているよりも少し長さを残してカットしましょう。
丸みを作るのはガイドラインを切って生まれるのではなく、アンダーセクションとミドルセクションのつなぎ目を切ることで落ちた時に厚みが生まれるからです。
丸みの位置を決めたら、グラデーションの角度で引き出してカットします。
そのまま横一線スライスを取り、
後ろにダイレクションをかけながら(ボックスに引き出す)ガイドを作ります。
後ろに持っていきながらカットする事で、耳後ろに長さが残るので前下りのウエイトになり、フォルムに厚みを残してくれます。
③ガイドと下を繋いでいく
縦にスライスを取り、頭皮に対して45度の角度(グラデーション)でアンダーセクションに繋いでカットしていきます。
そのまま同じリフティングのまま、縦スライスで横に切り進めます。ただし、引き出し方は1つ前のパネルにオーバーダイレクションをかけてカットして穴が開かないように注意していきましょう。
引き出しをオンベースで引くと耳後ろにレイヤーが入ってしまい、ボブの形ではなくなってしまうので注意して下さい。
上の画像のように、サイドに向かうほどオーバーダイレクションを強め(ボックスに引き出す)、耳後ろの厚みを残しましょう。
切り終わりのウェイトは前下りの丸みが重なり、なだらかな丸みを形成してくれます。
④オーバーセクションはレイヤー(ハイグラデーション)
トップは下の長さをガイドラインにレイヤーで角を落としていきます。
トップもミドル同様、オーバーダイレクションを後ろにかけてボックスでカットしていきます。
トップは丸みが強い部分で髪も重く溜まりやすい部分になるので低めのレイヤーで角になる厚みをなくしてあげましょう。
(詳しくは上記リンク先をご覧ください)
■まとめ
カットの仕上がりは画像のようになります。
ポイントとしては
・頭の丸みが強くなる位置でブロッキング
・ボリューム・厚みの位置は点ではなく、線でつないでるカットラインで作る(グラデーションの理解)
・ボブのシルエットを理解して、オーバーダイレクションをかけながらカット
この理解があるのと無いのでは、ボブのデザインの幅に相当の差が出てきます。
梳いて軽く見せる方法はいくらでもできますが、それだけだとパサついたりまとまりづらい仕上がりになってしまうことも多くなってしまいます。
ベースカットで軽く見せる方法も知っていると幅が広がり、髪質や骨格によって切り方のチョイス出来るようになります。
是非参考にしてみてください。